LINKhttp://choukai.cyric.tohoku.ac.jp/
研究概要
加速器研究部は、センターの基幹装備である2台のサイクロトロン(大型サイクロトロンとRI製造用小型サイクロトロン)の開発を行っています。また、加速器の管理運転の責任部門として、共同利用の根幹業務を務めています。
本センターの大型サイクロトロンは1億電子ボルトのエネルギーを持ち、ほとんどの原子核を壊し、新たな同位元素(別な原子核)にす る能力を持っています。その能力を最大限に発揮するために、新たな重イオンビームや中性子ビームを開発し、物理学のみにとどまらず、医薬学、工学、農学などの広い分野で利用されています。本研究部はこの様な国内でも有数の加速器施設を支える心臓部門となっています。
同時に、理学研究科・核放射線物理学講座として原子核物理学の研究を行っています。
サイクロトロン加速器を用いて、原子核反応や崩壊によって生成されるや放射線を測定することで、
1)宇宙における元素合成に大きく影響する原子核の新しい励起モードの探索
2)原子核がラグビーボールのように変形した超変形状態など、極限量子状態の生成・消滅機構の解明
を行っています。研究は、本サイクロトロンを用いて行うと同時に、国内外研究機関(阪大RCNP、理化学研究所、米国ノートルダム大学、英国ヨーク大学等)と協力し、 各地の加速器施設も利用して行っています。
加速器研究部のkey word
サイクロトロン、重イオンビーム、中性子ビーム、核構造、クラスター構造、αクラス
ターガス構造、超変形状態、 元素生成の起源、中性子過剰核、核物質の状態方程式
スタッフ紹介
教授 伊藤正俊

- 原子核物理学
- TEL/FAX:022-795-7793/022-795-7997
E-mail: itoh*cyric.tohoku.ac.jp(*を@に換えてください) - 京都大学大学院理学研究科修了、大阪大学核物理研究センターポスドク、 東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター助教を経て現職
複雑な多体系である原子核の様々な状態を調べることによって、宇宙の創成から現在に至る現象を微視的に理解することを目指しています。
また、サイクロトロン加速器の多目的利用を推進するため、加速器および周辺技術の高度化にも務めています。
助教 足立智

- 原子核物理学
- TEL/FAX: 022-795-7794/022-795-7997
- E-mail: adachi*cyric.tohoku.ac.jp(*を@に換えてください)
- 京都大学大学院理学研究科修了、大阪大学大阪大学核物理研究センター・九州大学大学院理学研究科附属超重元素センター・大阪大学理学研究科のポスドクを経て現職
客員准教授 松田洋平
- 甲南大学 理工学部 准教授
- 甲南大学研究室Webページ
- 研究教授:永井泰樹 大阪大学名誉教授・東京工業大学名誉教授
- 研究教授:篠塚勉
- リサーチフェロー:新原佳弘