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小動物用イメージング装置

当センターには、ポジトロン放出核種で標識された薬剤を用いてマウスやラットなどの小動物を非侵襲的に観察することができる専用のイメージング装置が設置されています。小動物用PETが2台、小動物用CTが1台、プラナーイメージング装置が1台です。
それぞれの特徴について紹介します。

FINE-PET

図1.FINE-PET

工学研究科の石井グループが開発したPETで検出器に半導体であるCdTe(カドミウム−テルル)を使用しています。視野中心の空間分解能は0.78 mmです。検出器の体軸方向視野は26 mm、断面内視野は60 mmです。脳の微細構造や小さな病変をイメージングするのに適しています。RI棟1階動物PET装置室に設置されています。詳細についてはこちらを参照ください。


Clairvivo-PET

(株)島津製作所製の小動物用PETで、検出器に3次元放射線検出器(DOI:Depth-of-Interaction)を搭載しています。シンチレーターにはLYSO結晶を使用し、視野中心で感度は8%以上、空間分解能は1.5 mmです。検出器の体軸方向視野は151 mm。断面内視野は100 mmであり、ラットの全身撮影やマーモセットの撮影にも対応可能です。

Clairvivo-CT

(株)島津製作所製の小動物用CTで1回の撮像で3次元画像を構築できるコーンビーム再構成法と、撮像視野の大きいオフセット撮影法を採用することで断面内視野として約38~110 mmまでの実験小動物が撮影可能となっています。体軸方向の視野は1スキャンで最大50 mm、マルチスキャンを行うことで最大約300 mmまで撮影可能、さらに等倍から3倍程度まで視野を拡大することが可能であり関心のある部位を詳細に観察することが可能です。

得られた画像は、オリジナル断面の他、任意断面(オブリーク画像、ダブルオブリーク画像)で高速に表示できます(MPR機能)。画像データをDICOM形式で出力できることからPETとの画像重ね合わせ(フュージョン)が容易に行えます。RI棟3階物理実験室に設置されています。

図2.Clairvivo-PET(手前)とClairvivo-CT(奥)   図3.FDG-PET画像とCT画像の
重ね合わせ例

プラナーイメージング装置

(株)浜松ホトニクス社製のプラナーイメージングシステムPINK-5000は、PETによる断層イメージとは異なり、焦点面上の平面イメージとして測定されますが、時間分解能に優れており、小型/広視野/高感度/高分解能/ハイスループットの特長を持っています。少量のポジトロン放出薬剤で測定可能であり、5秒間隔のリアルタイム測定が可能となっています。RI棟3階共同利用実験室(5)に設置されています。

図5.PINK-5000   図6.ドパミン受容体の
プラナー画像