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巻頭言

医学部放射線医学講座 坂 本 澄 彦

・研究紹介

CYRIC核医学研究部 伊 藤 正 敏

理学部核物理講座 山屋 蕘

・学内RI施設だより (金属材料研究所 附属材料試験炉利用施設 茅野 秀夫)
・新しい機器の紹介
・共同利用の状況
・センターからのお知らせ
・研究交流
・RI管理メモ
・組織図
・委員会名簿
・人事異動
・職員名簿
・学生
・研究生名簿
・CYRIC百科
・編集後記


巻 頭 言  

医学部放射線医学講座教授 坂 本 澄 彦


 サイクロトロンラジオアイソトープセンターに於けるサイクロトロン核医学研究もすっかり軌道に乗って、サイクロトロン利用の大きな役割を占める様になって来ている。 東北大学のサイクロトロン建設計画が俎上に載せられていた前後に、日本の色々な所で加速器が建設されたが、東京大学医科学研究所や放射線医学研究所のサイクロトロンの様な初めから医学利用を目的として建設された加速器を除き、物理系や工学系の人達が中心となって建設に漕ぎ着けた加速器は、建設に当たっては、この加速器は医学利用が出来ますということで医学関係者を巻き込んで協力させ、出来上がった暁には、医学利用は簡単には出来ないものが造られた、という事が良くあったと言われている。東北大学のサイクロトロンも建設計画に際しては、医学関係者の協力も求めていたとの事であるが、サイクロトロンが完成した後も、他の施設のように、医学利用への道を閉ざす事なく、医学利用の推進に、理解と協力をし続けてくれる事は有り難く、高く評価している。これは、医学利用関係各位の熱意と相互理解もさることながら、東北大学の持っている良き体質に因るものではないかと思っている。 しかし、医学利 用の課題が増えるに従い他の分野の研究のマシンタイムを圧迫する事も事実であり、ライフサイエンス系、特に人を扱う場合には、管理その他、種々の面で、細心の注意を払わなければならないので、それに関わる人も増やす必要があろう。医学部附属病院に医療用サイクロトンが設置されれば問題は可なり解決するだろうが、その計画は病院の建築計画とも関連しており、ここ数年間はあまり期待出来ないだろうと思っている。従って、しばらくは、サイクロトロンラジオアイソトープセンターに全面的にお世話になる事になると思うし、時節柄、人員増は仲々認められないから、せめて、サイクロトロンで臨床研究をしている関係者で、人の問題を含めて、問題検討をしなけてばならない時期がきているのではないかと思っている。